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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 平成29年8月20日号
暴走高齢者にならないで
―運転免許証の自主返納は、自分を知ることであり、社会への優しさでもある―
今田忠彰

「自分は大丈夫!」…ですか?

 愛知県知立市の有料道路で、91歳の男性が運転する軽乗用車が逆走し、別の軽乗用車と正面衝突した事故があった。男性は救急搬送されたが、死亡した。対向車を運転していた女性は、怪我をしたが命に別状はなかった。
 横浜市では、登校途中の小学生の列に、87歳の男性が運転する軽トラックが突っ込み、小学生が死亡する事故があった。

 社会全体では、交通事故は減少しているのに、65歳以上の高齢者が起こした交通事故は、事故全体の28%超に達し、10年連続で増加しているという。先の例のように、認知症高齢者が運転していたと思われる事故例が数多く見られる。
 団塊の世代が75歳を超える平成37年・西暦2025年には、認知症の高齢者は700万人に達すると推計されている。もうこれは社会問題で、国や社会全体で対応しなければならない。
 私も65歳を超え、息子から「もう運転免許証を返した方がいいんじゃないの」と言われた。言う方も言われる方も辛い。
 笑点メンバーの林家たい平さんが交通安全運動に参加し、お父さんが運転免許証を自主返納したと報告し、高齢者が交通事故の加害者にならないようにと訴えていた。
 最近の自動車の安全機能の進歩は目を見張るものがあり、自動ブレーキや自動運転技術は、高齢者にとっても朗報と言える。しかし、どんなに技術が進歩しても、人間が運転する以上、限界があるというものだ。
 運転免許証を自主返納することは、自分の高齢を自覚すること、限界を知ることであると同時に、社会への優しさでもある。
 免許証を返すと身分証明ができない。地方は交通手段がないから不便だ、と理屈を述ぺる。
 国でも、免許証の代わりに、「運転経歴証明書」を発行したり、高齢者用の代替交通手段を考案したり、工夫をしている。
 「自分は大丈夫」と思っているお父さん。もし、死亡事故でも起こしたら、家族にも多大な影響があるもの。ここはひとつ、年長者としての見本を示すことにしましよう。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク代表)
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