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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 平成29年10月20日号
生きるパワー −感謝を詠む−
林 妙和

人とのつながりは心の支えに

◇腰痛の我に
やさしきヘルパーの笑顔に誘われ百歩を歩む
◇さりげなく
我を励ます看護師のマスクの中の天便の微笑

 
 77歳のAさんが詠まれた短歌です。
 Aさんは、集中豪雨による突然のがけ崩れで家が倒壊し、生き埋めになりました。右手首がかすかに動くだけで体はびくとも動かず、救助隊の「誰かいますか〜」との問いかけに、「助けて! 助けて!」と何度も叫びました。それでも声は届かず、助かるかもしれないという希望から、死ぬかもしれないと絶望に変わりかけた時、隣人の「Aさんは毎日テレビの前でご飯を食べているから絶対この辺にいる。もう一度探して」と声がした。そのおかげで捜索が続行され、わずかな空間に守られていたAさんは九死に一生を得ました。
 頚椎・腰椎・右手足など数力所の骨折があり「命さえ危険の状態」から、繰り返し手術を受け半年間のリハビリを経て次第に動けるようになりました。この経験が彼の心に大きな変化をもたらし「皆さんのおかげで、今ここに生かされたいのちがある。ありがたい」と思えるようになりました。
 感謝の心を短歌にしたため、病院でお世話になった人たちに渡すと、「こんな素敵な贈りものは初めて! 嬉しいです」と、涙ぐむ人もいました。Aさんにとっても自身への励み、生きるパワーにもなりました。
 「形あるものはすべて失ったが、もっと大切なのに守られている。いのちの尊さ、人とのつながり、周りの温かい思いやりに気づかせて頂きました」「災害もどこか他人事でした」と、誰かの幸せに役立つことを願って恩返しをして行きたいと合掌されました。
 私たちは日頃、いのちの大切さ・平穏な暮らにや人への感謝を忘れがちです。人とのつながりが心の支えとなり、その人の生きるパワーになること、お互いが役立つ尊い存在であることを改めて気づかせて頂いたAさんとの出会いでした。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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