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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 令和5年5月20日号
LGBTQ十を認める社会に
医師・太田喜久子

自分らしく生きる

 3年間続いた新型コロナウイルス感染症の流行は、第8波の患者の急速な減少でこの5月に特例措置で第2類相当から第5類になりましたが、今後第9波、第10波が懸念されています。
 この春を前に50歳代の男性が都会のクリニックヘ転院しました。30歳代で統合失調症を発症したため、公的な職を退いて帰郷し、清掃の仕事をしていましたがコロナ禍で失業。悲観的な気持ちで実家の電気店を手伝っていました。
 弟が結婚して店を継いだ事情もあり、性的少数者である彼はパートナーであった男性との生活再開を切望し、家族への迷惑も考えて再び都会へ出る決意をしたのです。性的少数者を外来で診察する機会も増えたと話し、地方でも生活しやすい環境が作られ、仲間が集まれる日が来ていると説明したのですが、彼の決意を翻すことができず都会へ戻っていきました。
 モノクロですが、多様性を示す
 レインボーからの旗
 日本ではパートナーシップ制度は全国で300ヵ所以上の自治体で導入され、この5月に広島で開催されるG7広島サミットにむけてLGBTQ十に関する取り組みを議題にすることなどの要望書を提出しています。4月から中高生の制服をブレザーに変更した学校では、性別で決められた詰襟学生服とセーラー服がなくなり、学校教育現場でLGBTQ十の生徒への対応と配慮に正面から取り組む基盤がつくられ始めています。日本でも近い将来、パートナーの性別にかかわりなく「家族」になれる平等な結婚(同性結婚)が認められる社会になることでしょう。
 見宝塔品(けんほうとうほん)第11では突然大地からとてつもなく大きな宝塔が湧き出し、空中に浮かんでとどまります。すると宝塔の中から多宝如来が大きな声で、お釈迦さまを讃える言葉が発せられ、今説かれている法華経は真実であると証明するのがあらすじです。多様性を進んで認める真実の教えは自分らしく生きられる社会を作るためのLGBTQ十教育とつながります。
(日蓮宗ビハーラ・ネットワーク会員)
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