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日蓮宗新聞 平成17年4月20日号
もっと身近に ビハーラ
林 妙和師
まる8
介護・看護のワンポイント

  脳リハビリはじめませんか  
生きがいや目標をもって 
楽しみながらトレーニング






 春です!
 外に出ませんか?
 歩きながら、風を感じ日の光を浴び、桜や菜の花・タンポポ、道端の草花にも小さな発見。生命の息吹に感動してしまいます。
 「かわいいね」と声かけ自分にあったペースで季節を楽しむ。テレビを見てボーっと過ごすよりも、心とからだの働きや脳のためにずーっといいのです。
 今「大人のドリル」がベストセラー。1日5分の単純計算・音読をするものです。脳は毎日のトレーニングで活性化し若返らせる効果があるといいます。
 今回は認知症(痴呆症)の予防について取り上げてみましょう。
 基本は、
まる1頭を使う
まる2よく歩く
まる3食生活に留意
 脳リハビリで有名な金子満雄医師は「脳血管障害等病因によるもの」もあるが、「生活習慣病に属する脳の老化・廃用型(使わないため)による認知症」が多いといいます。
 つまり「生き方のツケ」によるものです。
 例えば、家族内のコミュニケーションが疎遠である場合も要因となりえます。
 そして真面目一途の仕事人間タイプ。定年後何を生きがいとするのでしょうか?
 そこで考えたいのが音楽、スポーツ、将棋、碁などの趣味を持つことです。
 仕事以外の生きがいを持つことは、右脳(前頭前野)の刺激訓練として有効なのです。
 自分で、そして家族で認知症予防に取組みましょう。
 認知症予防の脳リハビリは早期から「生きがいや趣味のある生活を楽しむこと」が重要となってきます。定期的な肉体運動を欠かさないことです。
 特に散歩などは家族一緒に歩いて発見や感動したことを話し合うことで、家族内のコミュニケーションが満たされます。
 仕事以外で右脳(前頭前野)刺激訓練として有効なのは人と関わり楽しく! 過ごすことです。
 例えばゲーム一つとってもまる1計画力まる2思考力まる3コミュニケーション能力 等を駆使するため脳の神経ネットワークを活性・維持するのに役立ちます。
 また東京都老人総合研究所は認知症予防プログラムにウォーキングを入れた効果として7項を挙げています。
まる1脳の血流が増す
まる2高血圧(高コレステロール)が改善
まる3心肺機能が改善され血液の循環が良くなる
まる4肥満・糖尿病などの生活習慣病を防げる
まる5足腰が鍛えられ、転びにくくなる
まる6骨粗しょう症の予防に役立つ
まる7憂うつな気分解消に役立つ
 楽しみながら続けていくうちに気分が爽快になり身体のリズムができ、心のバランスも良くなります。
 目標を持った“心の豊かな生活”は若さが保てるのです。
 イキイキ生活されているお二人の紹介をしましょう。

 Nさん(70歳)
 夫婦二人暮らし。十年前、定年をきっかけに施設でのマージャンと囲碁のボランティアをはじめる。施設の喫茶では会話を楽しみ、昼は一緒にラジオ体操。お花見等のイベントにもボランティアで参加。
 ボランティアは人のお世話というよりも自分が癒され、楽しみ生きがいに。

 Hさん(87歳)
 読経・唱題・写経を続け、進行について毎月寺で話す。寺や町内の行事に積極的に参加。自作の手芸を人にプレゼント。大変喜ばれている。

 おふたりの生き方が認知症予防につながっていると思いませんか?
 生きがいや目標を持って楽しみながら、イキイキ生きることが最大のトレーニングなのです。
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