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生老病死と向き合う あなたのそばに
日蓮宗新聞 平成30年7月20日号
法華美人
林 妙和

信仰に培われた幸せの合言葉

 A子さんは、長年地元で美容院を営んでいます。馴染みのお客さまが多く、パーマやカットはもちろんですが、日頃抱えている悩みごとを聞いてもらうことを楽しみに訪れる方もいました。
 ある日、Bさんの娘さんから、「母が、脳梗塞を病み自宅でふさぎがちな生活を送っている」と聞き、早速訪問して、整髪とメータを施し、「きれいですよ、いつものBさんですね〜」と語りかけたところ、Bさんは鏡を見て表情が明るくなり「ありがとう」と笑顔を返されました。それからのBさんは、外出を嫌がらず、友だちと会う機会も増えました。
 A子さんの思いやりの心と技が、病を持ちながらも、今までのBさんらしい生活を取り戻すきっかけになりました。
 A子さんはこのことから「お客さまとしてのご縁だけではなく、地域の一員として人と人とのつながりの輪を広げたい」と思うようになり、美容院の休みに、趣味やランチなどを楽しむだけでなく、心とからだの健康のために介護士や僧侶を交えての学習や懇談会を開くようになりました。当初は「ええ〜っ、仏さまのお話?」という方もいましたが、次第に「ホッとするお話。もっと聞きたい」と、和気あいあいの雰囲気で、涙あり笑いありの体験が話せる安らぎの場になりました。やがて皆さんの話題も愚痴から抜け出て、時にはおしゃれ談義を楽しむ余裕ができ、笑顔が増えてきました。A子さんの目指す、内面の美しさである心が豊かな「法華美人」になっていかれたのです。
 「法華美人」はA子さんの信仰に培われた幸せの合言葉です。A子さん自身もお役にたてることを喜び・感謝の心が表情に出て、お客さまから「先生こそ法華美人よ」と励まされ、ますます輝いています。
 種々のサプリメントや高価な化粧品情報が溢れる中、私たちも、仏さまからいただいた教えや良薬のある生活に日々感謝し、「法華美人」としてより輝き生きたいものです。
 (日蓮宗ビハーラ・ネットワーク世話人)
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