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日蓮宗新聞 令和6年11月20日号
不登校と医療サポート
精神科医・太田喜久子

保護者にも相談窓口とケアが必要

 文部科学省が今年に発表した調査で34万6482人と過去最多となった小中学生の不登校の児童生徒数。要因はやる気が出ない、生活リズムの不調、抑うつ・不安状態と本人起因の割合が高い。
 学校は空き教室を活用した「校内教育支援センター」や年間の授業時間を減らすなど教育課程を柔軟に編成できる「学びの多様化学校(不登校特例校)」で受け皿の役割を担っている。医療ではデイケア(精神科リハビリテーション)で居場所の確保と学習支援を始め、来院する子どもたちに生活リズムと体力つくりなどの共有時間を提供するプログラムを実施している。
 不登校になった子どもの保護者へのケアも必要になっている。保護者に起きた変化では、「気分の落ち込み・孤独を感じる」が5割で、「仕事をやめざるを得なかった」が5人に1人あった。保護者が必要としたのは相談窓口で、精神科クリニックでは子どもの問題の相談が増えている。
 長期間の不登校で親は疲弊してうつ状態にあり、服薬も必要とする場合もある。高校受験を控え、学習支援を強化すると通院を中断する場合もある。教育と成長のバランスが微妙であり、親の情報は通信制に傾きがちだが、本当にそれでよいのかと問い掛ける。子どもと社会をつなぐ役割を精神科医療側から働きかけたりもするのだ。
 法華経の序章、序品ではお釈迦さまは一言も発せられず、その教えを求める多くの人びとが集まっている中で瞑想に入っておられた。第2章方便品でお釈迦さまの舎利弗への第一声は「所不能知・意趣難解(知る能わざ
る所なり・意趣、解り難し)」であった。これまでさまざまな方便で教えを説いてこられたが、今、真実の教えが説かれるが、それは「難解」であり、覚悟し理解せよと説かれている。子どもの支援者も子どもも親も、道は多様であるが、「今を活きる」という課題の真実に方便品が響いてくる。
(日蓮宗ビハーラ・ネットワーク会員)
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