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生老病死と向き合う あなたのそばに
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日蓮宗新聞 令和7年8月20日号
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LGBTQを知ろう
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認定臨床宗教師 酒井 菜法
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自分らしく生きることを応援するために
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国連・人権理事会でLGBT(性的マイノリティ)の権利に関する初めての決議がなされ、日本が賛成してから14年が経った。日本においてLGBTQ当事者の割合は10人に1人といわれている。しかしながら、現状は未だ生きづらさを感じているようだ。
「LGBTQの子ども・若者調査2022」によると2021年に比べて自殺念慮は3・8倍、自殺未遂は4・1倍に増加している。大人以上に思春期の子どもは誰にも相談できずに悩んでいるのだ。私自身、知っているつもりだったと気付かされたことがあった。
先日、中学生の男の子が1人で相談に来た。「お母さんから男の子なのに!≠ニ注意されるたびに辛い。お母さんみたいに綺麗になりたいだけなのに。自分が変なのかな」と話してくれた。私は相談を聞いた後に気が付いた。最初の挨拶を「こんにちは。ぼくどうしたの?」と声をかけたが、「ぼく」と言われることもこの子には複雑なのかもしない。「ぼくっていわれたくなかったよね。ごめんね」と言うと、「気が付いてくれてありがとう」とホッとした表情になった。
私たちが何気なく使う言葉で傷つけることがあるのだと改めて知った。『法華経』には多様性が説かれている。「亦不分別、是男是女(これが男だ、これが女だとして差別を設けてはいけない)」(安楽行品第14)。性別に関わらずすべての人を敬い尊ぶ教えが『法華経』である。
「いのちに合掌」の布教方針が目指す社会づくりに寄与するためにも日蓮宗伝道推進委員会では「すべてのひとに寄り添うお寺であるために〜LGBTQを知る〜」のパンフレ
ットを作成した。だれでも日蓮宗ポータルサイトからダウンロードできる。
あなたのそばに、あなたらしく生きることを応援するお寺があり、日蓮聖人の目指す立正安国の成就を願う僧侶がいる=i本文一部パンフレット引用)
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(ビハーラネットワーク会員・全国日蓮宗相談事業協会副会長)
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