|
|
生老病死と向き合う あなたのそばに
|
日蓮宗新聞 令和5年12月20日号
| |
|
自分を手放してみる
|
齊藤 耀慧
|
|
先入観や思い込みをリセットしてみましょう
|
|
節分の豆まきに賑わい、漂うバレンタインのチョコの甘い香り。そんな季節になります。
季節は冬から春へと移り変わります。季節の変わり目は、身体のバランスが取りにくく、体調を崩す人が多くなります。
私は数年前に、髄膜腫を除去する手術を受けました。今も頭には切開の跡がくっきりと残っています。その後、経過観察の検査を続けています。1年に1度、次は2年に1度、そして3年に1度になって完治ということになります。担当医の「再発はないね」という言葉を聞き、健康であることへの感謝を感じます。
ところが言葉は薬にも毒にもなります。同じ言葉でも人によっては、慰められたり、傷ついたりすることもあります。
病気は人を消極的にしてしまいます。そ
のような時にふつふつと不安、困難、恐怖が心を支配し始めます。考えれば考えるほど不安や悩みが深くなり、何も手につかなくなってしまうこともあります。
自分を見つめることで解決できることがあります。一方で自分の内側に意識を集中しすぎて、気づかないうちに苦しみを増幅させてしまうこともあります。そんな時は、自分に執着していた気持ちを手放してみて、自分以外のことを考えてみる、これだけで問題が解消することがあります。
先入観や思い込みに囚われてしまうと、他の人の思いが素直に耳に入らなくなってしまいます。そんなときはいったん心のなかを白紙にし、リセットしてみるといいでしょう。きっと、人の言葉や態度の奥にある温かな気持ちを察することができるようになりますよ。
ひと呼吸ごとに、いのちは新しく始まっています。そしてこの息が続くかぎり、感謝のなかで生きていきたいと思います。
|
(日蓮宗ビハーラ・ネットワーク会員)
|
|
|
|